先日、ピティナピアノステップ2025佐久地区大会が、開催されました。
この日は30度近くまで気温が上がり、暑ーい1日となり生徒様もパワー全開で臨んでくださいました。今年のステップには、当教室からは去年の倍の生徒様が出演くださいました。生徒様が日頃の練習の成果や成長に自信を感じて出演を決めてくださったのかなと、指導者としては大変嬉しく思いました。皆さんが出演を決めてから約4ヶ月、「この曲でステップに出たい」「上手になるために出演してみたい」「人前での発表は苦手だけど、頑張ってみたい」と生徒様それぞれが想いを込めて練習に打ち込まれました。長い期間、同じ曲に打ち込むことが初めての生徒様がほとんどでしたが、皆さん最後まで飽きることなく、常に前向きにどう弾いたらいいかを本番まで向き合ってくださり、すごいなと思っていました。
本番の1週間前に全員で集まり、公開リハーサルを行いました。生徒様と保護者の方が一堂に会するのも初めてで、皆さんの緊張が私にも伝わりました。その中でも昨年出場した生徒様は、初出場の方達よりも落ち着いていて、お兄さんお姉さんの顔になっていて、1回出場すると頼もしくなるのだなと感じました。
さあ、いよいよ本番当日になり、普段とは違う服装やメイクアップをして、皆さん立派なピアニスト!控え室では本番前練習に余念がない方や、静かに本番を待つ方、ソワソワしている方、同じ子供でも全然違うのですね。ピアノは1人での1発勝負!保護者の方と別れて舞台袖に行きますが、皆さんキリッとした表情で向かい、静かに出番を待ちます。本番の演奏はというと、皆さん本当にびっくりするくらいレッスン以上、公開リハーサル以上に素晴らしい演奏をしてくれました。皆さんレッスンで指導してきたことをしっかり意識した丁寧な演奏で、会場のスタインウェイを弾きこなしていたと思います。1人3分程度の出番になりますが、皆さん1人でよく挑戦し、その時間を大事にやり遂げた結果、嬉しそうな表情で舞台袖に戻ってきてくれた時には、私も自分のことのように嬉しくホッとしました。保護者の方も温かく迎えてくれて、お子様の勇姿に涙ぐんでいる様子も見られました。
本番後にいただく講評や評価シールを見て、喜んでいる子や、次回への闘志に燃えている子、もっと上手になりたいと言ってくれる子。本番は緊張する場ではありますが、出演すると分かる達成感や喜びを得られる機会なのだなと思いました。今回1番嬉しかったのは、出場を本当に嫌がっていた生徒様が本番後には「来年も出場したい!」と言ってくれたことです。子供達の成長を間近で感じることが出来て、指導者としてとても嬉しい瞬間でした。
改めて、今回挑戦してくださった生徒様にお礼と、勇気を持ってくれたことを褒めてあげたいです。
皆さん、本当によく頑張りました!