あっという間に8月になりました。
今年の軽井沢は、昨年よりも暑いと感じる日が多い気がします。
でもしかし、私は夏が好きなのでとても嬉しいです。お子様の生徒さんは夏休みに入り、コロナ禍の中でも楽しめる夏の予定を嬉しそうに話してくれるので、私まで楽しみになっています。

7月には、以前の仕事の関係で親しくなりましたフランス人ピアニスト、アンリ・バルダ(Henri BARDA)さんが来日されました。サントリーホールではラフマニノフのピアノ協奏曲第3番(東京交響楽団)の演奏と、紀尾井ホールではソロリサイタルが行われました。なんとハードなプログラムでしょう!80歳のバルダさん、大丈夫かなという心配をよそに、協奏曲の出だしの歌い方、すごく繊細で優雅。一気に彼の世界に引き込まれました。最後まで圧倒される演奏に、会場も大盛況でした。

ソロリサイタルも可憐なモーツァルトは、彼の時折見せるおちゃめな部分が出ていた気がしますし、ベルクのソナタはすごくハマっていた気がします。後半のドビュッシーの版画と、ラヴェルのクープランの墓は風のようでした。全体的に彼の歌い方と遊び心は、やっぱり聴いていて素敵だし、とても面白いなと思います。

コロナ禍で大変な思いをしながら来日してくださり、素晴らしい演奏を聴かせてくださったことへの感謝するとともに、やっぱり芸術を間近で感じることの重要性を、久しぶりのコンサートで改めて思いました。

コンサート後には、食事をしたり、散歩にご一緒できる機会をいただけて、変わらずエネルギッシュな存在に圧倒されました。ハードな2講演のあとですから、さすがにお疲れのご様子でしたけどね、、素敵な週末を過ごすことができて、いい思い出になりました。

バルダさんからの、フランス土産のチーズが本当に美味しかったです。また食べたいです。

今度はパリか東京で?またお会い出来る日を楽しみにしています。