6月初旬、ピティナピアノステップ2026佐久地区大会が開催されました。
今年もたくさんの生徒様が出演を決めてくださいました。今年は私からの課題として難しいプログラムに挑んでいただき、そのために早めに曲に取り掛かるようにいたしました。今までは、それぞれの生徒さんに合ったレベルの曲を演奏していただくようにしていました。でも今回は、少し難しいけれど頑張れば手の届く曲!に挑戦いただくことにしました。その方が、生徒さんのレベルがぐっと上がると、この2年ほど生徒さんの成長を見ていて、生徒さんがそのことを私に教えてくれた気がしていました。ですので心を鬼にして、難し目の曲をそれぞれの生徒さんに選曲し、本番まで頑張っていただきました。
レッスンの中で「一気に難しくしすぎ!」「もっとゆったり練習したかったのに〜」との意見をいただくこともあった一方で、難しい曲をもらった生徒さんたちは「私にこんな曲が弾けるかな」「私も頑張れば、こんな曲ができるようになるのかな」と、ウキウキ嬉しそうな表情をしていたのが印象的でした。その期待に応えるため、基礎の練習を増やしたり、今までやってこなかったような練習方法を試したりして、少しずつ上達していく様には、私も生徒さんも大喜び。ただ難しくて、中には本番1ヶ月前になっても両手もままならなくて、自信がなさそうにしている生徒さんもいらっしゃいました。ですが、諦めずに毎週のレッスンも練習も丁寧に取り組み、ついに「先生、できるようになったよ!」と披露してくれたのがとても嬉しかったです。本番直前のホールでのリハーサルでも、緊張感を味わいながらも、皆さん立派に演奏をしてくれました。
そしていよいよ、本番当日。超緊張している子がいる一方、いつもと変わらない子もいるのを見て、私としては微笑ましかったのですが、生徒さん本人たちはそれどころではありません。もちろん全員を応援して出番を待ちます。ご経験者の方々は、すでに本番の流れや舞台袖の過ごし方をわかっていて、子供たちだけでも出番を待つことが出来ていてえらいなと思ったり、初挑戦の子は舞台から保護者の方に手を振ったりと、案外余裕な様子。全員に共通していたのは、素晴らしいスタインウェイの音を聞きながら弾くことが出来ていて、レッスンよりもリハーサルよりも、とてもいい音で演奏されていたと思います。本番で失敗をして悔しい思いをした生徒さんもいらっしゃったと思います。けれど、この半年間を頑張って難しい曲にチャレンジしたことを誇りに思い、確実にレベルアップをしたと自信を持ってほしいです。
保護者の方に「ピアノの先生は、子供が小さい頃から見てくださり、長い期間を経て指導するから子供たちの成長をすごく感じるでしょうね」と以前言われたことがありました。レベルの差はありますが、生徒さんが、確実に、技術面も精神面も成長していることを実感し、子供ながらに頼もしいなと思うばかりです。今回が初挑戦やラストステージの子、人前での演奏が怖かった子、それぞれにドラマがあり、乗り換えて頑張ったと思います。難しい曲に挑戦するという私からの課題を見事にクリアし、毎日の練習とレッスンで最後まで諦めない姿勢を見せてくださった生徒さん全員が、今の自分よりも、課題を達成できた自分をすごいと思ってもらえていると嬉しいなと思います。