2月とは思えないとても暖かい3連休に、2025年度のコンクール入賞者によるミュージックフェスティバルin軽井沢が大賀ホールで行われました。昨年は、当教室からもたくさんの生徒様がコンクールに挑戦してくださりました。発表会とは違った緊張感のあるコンクール本番での皆さんの素晴らしい演奏は、私にとってとてもいい思い出となりました。その緊張感の中で特に素晴らしい演奏をし、賞を受賞された2人の生徒様が今回のコンサートへ出場することになりました。コンクール入賞者のみが出演できるコンサート。ちょっとした特別感と憧れの大賀ホール。コンクールを頑張った2人へのご褒美です。
MちゃんとRくんは、同じ学校の先輩後輩ということもあり、ピアノ教室の外でもとても仲良しで、普段のレッスンの時から楽しそうに話をしています。この特別なコンサートへの出演をすぐに決めてくださった2人ではありますが、昨冬までずっとコンクール続きでしたので、今回のフェスティバルのためのプログラムの練習時間は限られ、短期決戦で挑みます。今回2人にはモーツァルトなど、ピアノ学習者は避けては通れない古典派の作曲家の曲を用意。今までの子供らしいポップで可愛い曲とは違い、奏法の違いや厚みのある構成に苦労したと思いますが、基本の形を学べるいい機会になったと思います。
2人は仲良しですが少しタイプは違っていて、Mちゃんは恥ずかしがり屋の負けず嫌い、Rくんは誰にも負けない度胸の持ち主でムードメーカー。演奏のタイプも違いますが、共通していることは2人ともとても努力家なことで、毎日保護者の方と練習をしたり、教室以外のピアノでも披露したり、そのことがレッスンでも感じられる日々でした。練習期間が短かったため、私も焦り気味でした。でも、今回はコンクールではなくご褒美のコンサート!スリリングなコンサートになる予感を私も楽しみにしつつ、会場に向かいました。
会場の出演者の中には素晴らしい受賞歴を持つ方も多く、自分の生徒たちがこうした方々と同じステージに立つことができて大変誇らしく感じると同時に、2人ともよく挑戦したなと思いました。本番を待つまでの間、Mちゃんはリハーサルもソワソワしてしまい緊張気味、Rくんはこれから本番なのを分かっているのか、と言うくらいハイテンションです。ですが、本番までの時間を一緒に過ごし、少し和んだような気がしました。2人は連続の演奏順でしたので一緒に舞台袖へ行き、それぞれ「左手の伴奏はこうだよね?」と一緒にエア練習をし、それぞれの順番を待ちます。
2人の緊張していた顔が、しっかりスイッチを切り替え、笑顔でお辞儀をして真剣な眼差しに。私は介助で付き添いましたが、間近で表情をうかがえるので応援する気持ちでいっぱいです。2人とも見事な演奏をしてくれました。少しのミスも、今までだったら気にしてしまっていたところでしたが、今回は諦めずに最後まで弾き通すことができました。当日は大賀ホールで一番新しいスタインウェイだったそうで、羨ましい経験です!響きやタッチを感じながら演奏してくれているといいなと思います。
たくさんお友達も聴きにいらしていただき、2人は花束に埋もれて嬉しそうにしています。後々保護者の方に聞いたら「全然緊張しなかったみたいで、堂々と弾けて感無量です」「ミスを気にしていたけど、諦めずに演奏できたので出演して良かった」と子供達の素直な声を聞けて、成長を間近で見ることができて嬉しかったです。
一年を通して、イベントから発表会、複数のコンクールへの挑戦、数々の場数を経験し、ますます強くなった2人。2人の演奏も、聴いてくれた方々の刺激になってくれていると思うと素敵ですね。また来年入賞者コンサートに出たいと思ってもらえるよう、日々のレッスンを楽しく厳しく続けていこうと思います。